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いちhideファンのひとりごと

8年かけて、やっと考えがぼんやり固まってきたので
書ける時に書かせていただこうかと思います。
今回ばかりは、自制も何もとっぱらって書きなぐります。
とりとめなくなりそうだけど、ご容赦。
いずれ消すかも。

***************

自分がhideファンである事を人に話したとき、
避けて通れないのが「あの人って結局自殺なの?」という質問。
(まぁ訊いてくれるだけまだマシですけどね。
「あぁ、あの自殺した人」で終わられた日にゃ、説明すらできないから)

そのたびに、今は定説になっている
『泥酔による、肩こり回避の為の
自己流牽引のミスが引き起こした事故』
という説明を繰り返してきました。
当初あれだけ大々的に自殺報道されたら
普通の人はそこしか印象に無いのも無理ないし、
事故である可能性を知っている以上、
私はそれを伝える義務があると思うし。

でも、死んだ事(やだなこの言葉使うの)自体
まだ100%乗り越えているとは言い難い人間に
この質問は酷だよなーとも思う訳で。
答える時は、どこか回線を一本切っている私が居ます。

こないだ、いつもの通り回答した後、何気なく
「警察は他殺か自殺かのどっちかにしたかったらしいんですよ。
で、他殺じゃなけりゃ自殺なんだろう、って
そういう事だったみたいですよ」
と言ったら、何だか妙に説得力あったみたいでした。

そう。あの時、警察は余りにも性急に結論を出しすぎ、
マスコミは余りにもセンセーショナルに書き立てすぎた。
その事が、僅かな件数とはいえ、有ってはならない
”あと追い”などという物を招いてしまった。
その事が私は今でも悔しいです。

尊い命がそんな事(警察が安易に結論を出した事)で
失われたことも勿論だけど、私の身勝手な美意識として、
彼の名の下にそんな無様なイメージが付いてしまう事が心底嫌でした。
「頼むから誰もそんな事だけはしないで」
第一報を聞いた後、事実を脳裏に浮かべる事自体
全身が拒否していた状況で、私が真っ先に考えていたのはそれでした。
「そのうち息を吹き返すかもしれないのに!」
笑っても良いです。私はあの時、本気で信じていました。
万に一つの可能性を、ずっと祈って、願って、信じて、いました。
出棺の(あぁこの字も嫌だ)その時まで。

だから当時の私には自殺も事故もへったくれも無く、
それ以前の問題すら考えられない精神状態だった訳で。
丁度、ようやく理性の一部分だけででも
現実を受け入れる気になったのと同時期に
事故説が出始めたので、なおさら、
私は自殺説に現実味を感じないのかもしれません。

私が事故説を主張する根拠は只ひとつ。
「奴は自殺するタマじゃねぇ」
あの頃、ワイドショーで流れたどんなhide像とも違う物を、
hide自身が発信した音で・パフォーマンスで・HPで・歌で 
私はずっと見てきた。それが全てです。

前向きな歌がヒットして、予想以上に反響が大きかったからって
良い所だけ言いっ放しじゃイカンな」と
マイナス面も伝える歌をわざわざ新たに考えるような人が、
ファンに対する責任感がそこまで強い人が、
こんな無責任な終わらせ方は、まずしない。
あれだけ多くの新しい試みを思いついては実行してきた人が、
98年も沢山の計画を立てていながら、それを実現しないまま
ぶった切るような真似は、絶対にしない。

ただ、時が経つにつれ、不安を感じる時も増えました。
所詮、ファンである私が何を言ったところで
「ファンの言い分としてはそうよね」という
程度にしかとられていないかもしれないと。
そしてもう一つ、結局は全て
私のファン根性による思い込みなのかもしれないと。
親の欲目じゃないけど、ファンである以上、どこか
公正な判断に欠けている部分もあるかもしれないと。

そんな折、ファンではないけどhideに興味を持ってくれた人が、
私の貸した「夢と自由」を読んだ後に言いました。
「このhideさんのトークを読んでたら、自殺しそうな人には見えないね~。
正直、○○さん(私)の話を聞いた時は
『あぁファンはそう考えるんだろうな』と思っていたけど」

その話を聞いた時、2つ、確信しました。
1つ目は、やっぱり、ファンの話は割り引いて聞かれているという事。
2つ目は、やっぱり、hide本人の言動をそのまま見て聞けば、
ファンじゃない人が客観的に判断してもファンと同じ結論になるという事。

だから、やっぱり私は、聞かれて辛かろうが何だろうが、
誤解を解くための説明は、これからも言い続けよう、
そして、より説得力のある伝え方を工夫しなくちゃいけないなと。
そう思いました。

でも、その一方で。
今までの話を全て翻すような事を言うけど、
残念な事に、状況だけを見れば100%否定する事もできない訳で。
やろうと思えばどういう取り方にも取れる状況だったのも、また事実。
特に「兄弟」を読んでから、その思いが強くなりました。
そして、今更そんな風に考える自分が嫌になったり。

でも最近、「それで良いのかも」と思うようになりました。
『HIDEの部屋』が終わってステージから去った後に、
観客の頭に『?』が残っていれば嬉しい
」と言っていたHIDEちゃん。
歌詞はどうとってくれても構わないから、インタビューで色々喋って
限定しちゃうような事はあんまりしたくない
」と語っていたhideちゃん。
そんな彼が、永遠の謎の中に私達を置くのも、アリと言えばアリかもしれない。
ミステリアスな終わり方、というのもある意味ロッカーらしい…のかもしれない。

どのみち真実は彼にしか分からないのだから、
いずれ遅かれ早かれ再会できるのだから。
それまでせいぜい悩ませていただきましょう。
でも、一面だけの報道を見た人に単純に結論出されるのは癪だから。
ファンの贔屓目と割り引いて聞かれてもいいから、
あるだけの可能性全てと、そんなタマじゃないという事だけは
これからも発信しつづけていきたい。

それが、今の心境です。








<おまけ>
私にとって一番説得力があった事故説の根拠。

「『自分の葬式はフルメイクで、衣裳も髪もちゃんとして欲しい。遺影も派手なのじゃなきゃ嫌だ。鼻の穴に綿詰められるのなんてまっぴら』とお酒の席で語っていた。
そこまで【hide】を演出する事にこだわっていた人が、幕を引こうという瞬間に、あんな平凡な装いを選ぶ筈が無い」

(某誌にて、大島暁美さんのコメントより/記憶を頼りに要約)


<おまけ2>
先日、この事についてあれこれ考えていて
いつものように「まぁいずれ御本人に聞けば分かる事よね」
と思った瞬間、ふと脳内に湧いたセリフ。


いや、俺も全く覚えてないんだけど…



ありえる!!!!!
一瞬、爆笑しそうになりました。

  by rosa_hiho | 2006-09-16 01:18 | hide & X

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