hideとインタビュアー

書こう書こうと思って、ずっと温めてきたこのネタ。
たしか、思いついたのは6月ごろだったような…

いいかげん、温め過ぎて腐りそうな気がして
心配になってきたので、そろそろ表に出しておこうと思います。

**********

94年頃からファンになりながら、何故か「ライヴに行く」とか
「ファン友作る」といった発想が無かった私は、
専らCD買ってTV見て雑誌読んで、
情報収集につとめているような子供でした。

そんな自分にとって、
音楽雑誌のインタビュー記事というのは
とっても大きな存在で。
『hide BIBLE』にもある通り、hideちゃんは
誰が相手でも真摯に丁寧に語っているのですが
当然の事ながら、聞き手の技量によって
引き出される部分が少しずつ違ってて。

そんなhideちゃんの色んな魅力を見せてくれた
インタビュアーの中で、特に印象深い方について
以下、語らせていただきます。


大島暁美さん

―酒ねぇ。HIDE、本当に酒が好きだもんね。
HIDE でも、俺、エックスに入るまで、それほど酒は強くなかったんだよ。
―え、本当?
HIDE 馬鹿飲みなんか、してなかったもん。
―でも、サーベルタイガー時代に某ミニコミ誌で、YOSHIKIと対談したでしょ?
あの時、二人とも酒の話しかしてなかったよね。
見出しも確か、「酒あっての人生だよね」だったような…。
HIDE ああ、あれね。なんで、そんなこと、覚えてんだよ?
―印象的だった(笑)。
(SHOXX vol.7(91/11/21発売)より)

HIDEファンには有名すぎるほど有名な音楽ライターさん。
他にも、色々と多彩に活躍しておられます。
HIDEちゃんからは「大島さん」と呼ばれたり「あけぴぃ」と呼ばれたり。

「『何を訊こう』と前もって考えるよりも
その場のやりとりで話題が転がっていくのが楽しい」
という基本姿勢が現れているインタビュー記事は、
他とは一味違った、リラックスした雰囲気に満ちています。

そして、何といってもファンにとって楽しみなのは
よそでは見れないぐらい「素顔に近い部分」を
見せてくれる、SHOXX連載の「ロックンロール日記」!!
あれは間違いなく、私がhideちゃんを好きになるきっかけの1つでした。

それにしても、当時の日記を読み返すと
本当に頻繁に一緒に呑んでたんだなぁと…
原稿があっても、誘われると断れない方のようで。
そのつきあいの良さがHIDEちゃんも嬉しかったんだろうな。

彼女の記事は、正直、誤字脱字がかなり多いのですが
「きっと今月も原稿書くヒマ無いくらい拉致られたんだろう」
「直前ギリギリに綱渡りで書いてて校正入れられなかったんだろうな」
と推測しながら読んでおりました。
まぁいくら誤字脱字あっても、書かれた当の本人が
原因作ってんだから文句言えまい、とか思ったり(笑)。

この人の文章は、根底に優しさとあったかさがあって
安心して読めるところが、好きです。


市川哲史さん

―にしても「せわしなさ」が似合う人間になってきたなあ。
「うん。あんまり自分ではせわしないとは思ってないんだけどねえ……
でも、せわしないのを望んでるけどね。ほら、だって
物凄ぉーいロング・タームをXで経験してるからさ(笑)」

―馬鹿!ロング・タームだって山もあれば谷もあるけど、Xの場合もうほとんど直線だぜ。
「そんな(笑)。地平線だって見れば直線だよ?」
(音楽と人 96年10月号より)

インタビュアーに馬鹿呼ばわりされるロックミュージシャン(笑)。

独特の文章が魅力の音楽評論家、市川哲史さんです。
hideちゃんからは「市川さん」とか「オヤジ」とか「市川テッシー」とか。
YOSHIKIはたまに「クソジジイ」とかw

大島さんのが「人となりを引き出す」インタビューだとしたら、
市川さんのは「音楽人としての姿勢を引き出す」記事だと思います。

そして勿論、この方とも「酒」という固い固い絆で繋がれてます(笑)。
大島さんのは、少なくとも名称は「ロックンロール日記」でしたが
こちらは、そのものズバリの「酒呑み日記」。
市川さんも、飲みのお誘いは断れない人だったんでしょうねぇ…
『ミュージシャンからお誘いTELがあると
編集部は「あぁ赤紙が来た」と思ったもんだ』
てなコメントがあったような。

そして、奇しくもお二人は同様の理由で責められているのです。

さて、その二次会でのこと。わたしの席は右隣にHIDE、
左隣に橘高ちゃんという「超両手に花」状態。
つい、ご機嫌さんでヘラヘラと飲んでいたら、
二人してこの日記のことを話し始めた。
H「あの日記、ずるいよね~。あれ読んでいると、飲んで騒いでいるのは俺たちだけで、
筆者は端から冷静にそれを見てるって感じがする」
橘「そうだよ。真っ先に騒いでんのは、誰なんだよ」
H「今度、俺たちで『裏ロックンロール日記』を書こうか」
橘「それ、いいね。それで、読者に、打ち上げにおける筆者の真実の姿を暴露しちゃおう」
だってさ。

(SHOXX vol.8(92/1発売)より→ロックンロール日記1に収録)

9月3日火曜日 六本木・パブ→恵比寿・屋台→都内今井宅(♪よーろろろれいひい~)。
朝3時に櫻井VSヨシキの対談は終了。ヨシキがフォーカスの痛手を
負っているので、開き直って忘れさせる為に徹底的に呑むことにする。
そんな不毛な事演る必要は無いのだが、何せ何の縁も無い今井が
自宅で電話待機しているのだから、行くしかあるまい。どかーんどかーんどかーん。
まず今井の元気の良さが目につく。そりゃそうだ。
コイツはさっきまで寝て体力を蓄えてたのだから。
場は市川哲史批判で盛り上がる。
「何で俺らだけ呑んでる時の恥ずかしい事書かれて、市川さんの自分の事は出てこないの!?」。

(市川哲史の「大」酒呑み日記28 より)
(櫻井敦司、YOSHIKI表紙 ロッキンオンジャパン91年11月号)

大島さんの場合は、

「この日もわたしは、酔ってました」って書き始めたら、
毎回、同じことを書かなくちゃいけなくなっちゃうじゃない(笑)。


と釈明しつつ、その後の日記には「居合わせた自分も酔っていた」
というコメントを付け加えるなど律儀に対応されているのですが、
これに対して市川氏。

ヨシキの糾弾に私が余裕を持って答える。
「私は作者、君達は素材。そもそも俺が知っている事
洗いざらい書いてもいいのか?」「ひょえー」
「私の温かい配慮に感謝しなさい」「……」。そういう事なのである。


なんて鮮やかな切り返し(笑)。


普段からのこういったコミュニケーションの深さが、
hideちゃんのリラックスした様子から伝わってくるから、
大島さんと市川さんのインタビューは格別に好きです♪


星野京子さん

―という事は、ビジュアルも含めた全体の流れも、かなり見えてきてると思うんですけど。
前に、髪の毛をくるぶしまで伸ばしてやる!って言ってたでしょ。まさかそれはないよね。
「(笑)ビジュアルもね、いつもは撮影の直前まで決めないの。
前日にいきなり髪切ったりとか。だけど、今、ツアーメンバーに言ってるのは、
全員角刈り!って。なんか、気合入りそうじゃん」

―(笑)やめようよ、そういうその場の思いつきは。
「角刈りって言ったり、髪の毛もう2度と切っちゃダメ!とか
色々言ってんだけど。まだ、そこら辺は流動的。だから、角刈りって
言ってみたりするのも、僕なりのマーケット・リサーチだったりするんだ。
とりあえず言うだけ言ってみて、まわりの反応うかがうとかさ」

(ARENA37℃ 98年1月号より)

後年、「出合った当初は自律神経失調症気味だった」と書いてらした星野さん。
hideちゃんの自然体な物腰に接している内に、楽になっていったんだとか。

それはさておき、私は、ARENA37°No.190収録の
「hide BIYAKU FILE~要注意人物・モノFILE~」に出てくる、
星野さんの秘かなツッコミが大好きです(笑)。


渡辺文月さん

―では、自分の思ってることや感情を相手に伝えるのに、一番適している手段とは?
hide:伝えるかどうかは別なんだけど、やっぱり曲なり何なりで、
僕という名前の中で出て行けることは、すごく幸せだなぁと思う。
一番“素直”ではあるからね。こうやって何だかんだ喋ってても、
考えてる自分がたまにイヤになるんだよね。喋ってから、
俺はホントにホントのこと言ってるかな、って悩んでしまうから。
こういうメイクしてる人が言っても説得力ないかもしれないけど、
俺、ホントにインタビューとかでは“ウソをつきたくない”っていうのがあって。
それで普通に喋ってるつもりなんだけど、あとで読むと支離滅裂だったり、
思ってることが言えてなかったりするし。そういう時は
“適当に喋ってるなぁ”と、ちょっと思うこともあるから。

―しながら言うのも何ですが、私もインタビューは苦手なんですよ。 
hide:あ、そう(笑)。同じだね。されてるほうと、してるほうとで、
そんなこと言っててどうすんだよなぁ(笑)。

(SHOXX vol.23(92/2/21発売)より)

hideちゃんから「彼女の文章、いいよね」
インタビューの希望を受けたという、渡辺さん。
hideちゃん曰く「刺さる」文章なんだそうです。

他の方のインタビュー記事とは、また少し違うhideちゃんが、ここに居ます。


加藤祐介さん

―11月は飲み屋もない山奥で仙人(富士山の麓のスタジオで合宿レコーディング)
になってたはずなのに、なぜ右足の踵を骨折(正確にはヒビ)するかなぁ?
「いいんだよ。それも含めて俺だから(笑)」
―含めるな、そんなこと(笑)!第一、ドームは大丈夫なんですか?」
「うん。医者に全治1ヶ月って言われたから間に合うよ。
もっとも俺、ギター弾く時は爪先だちになってるから関係ないんだけどね」

―そういう問題じゃないと思うんですけど(笑)。
(uv vol.27(98/1/16発売)より)

またの名を「fuck'n writer 加トちゃん」(笑)。
この方もいろんなミュージシャンとよく呑んでらしたようで
「Vicious presents ミュージシャン 酒呑みリレー・トーク」
なんて本を出しておられます。
ちなみにhideちゃんは、その中で『kyo→hide→八田敦』とリレーしてました。
冒頭で、加藤さんの彼女が高2だという話題で盛り上がり
「彼女に『制服着てこい!』とか言ってるんだろ?」
なんて言ってました(笑)。

そんな事もあって、この人の記事でも、やっぱりhideちゃん
凄くリラックスして話してるなぁという感じがします。

あと、時代を反映してか
『加トちゃん&hideのインターネット通信』なんて企画もありましたね。

1997/4/22
露天風呂にお調子を浮かべて、さしつさされつしちゃうんだもんね。
うらやましいだろ~!
1997/4/24
温泉だとー?さしたりさされたりだとぅー?
俺だって、たまにゃーさしたりさされたり、露天でしたいわ。
(さされるのは、趣味にしない…加トちゃんと違って…)

1997/5/3
僕は露天で“さしたりさされたり”なんかしてないのだ!
“さしつさされつ”なのだ!
“さしたりさされたり”したかっらキ○○・○○○スとすればいいのだ!
1997/5/8
あまりさしたりさしたりとゆー様なうらやましい話ばかり聞かせないでください。
こっちはさながら修行僧の様相なのですから…


みたいなやりとりが延々続いてて、面白かったなぁ…
uv vol.42に完全再録されてます。


**********

以上が私にとって特に印象深いインタビュアーの方々な訳ですが、
皆さんはいかがでしょうか?
「他にも、こんな人の記事が面白かったよ!」といったご意見がありましたら
ぜひコメントをお寄せくださいm(_ _)m


ちなみに、上記で抜粋したインタビューについては

大島さん、渡辺さん:SHOXX FiLE Vol.2 X JAPAN 1991-1997
加藤さん:hide LEMONed FILE
星野さん:hide BIBLE

にも収録されています。
購入するなら、こっちの方が入手しやすいかも。

その他、大島さんHP上のコンテンツ「MEMORIES」には
書籍化されていない部分のhideちゃんに関する文章が沢山あります。

そしてそして、市川さんの「酒呑み日記」については
以前から何度かご紹介している通り、ネット上に
市川氏公認(笑)のまとめサイトがあります。
http://mugenzake.hp.infoseek.co.jp/
貴重な内容が盛り沢山です。読むべし!!




番外編

―そうだったんですか。あと、歌詞について、個人的に
“けばけばしい君の模様がさみしそうで"っていうのは凄く
hideさんらしい逆説系の詞のパターンだな、と思ったんですけれども。
そうですね。
―結構お得意パターンって事で。
お得意パターンって(笑)。(以下略)

―「Doubt」なんかもう「えッ?カエル?」
「音符がぶらさがってるってどないやねん?」みたいな。
あれは凄い詞でしたよね。そういう謎の単語の意味を考えるのも楽しいんですけど。
いや、どないやねんって(笑)。(以下略)

新星堂のフリーペーパー「pause」98年5月別冊号より抜粋。
「INTERVIEW & EDIT by 編集長 早川/野村尚未」
とあるのですが、このくだりはどちらの取材だったのかな。
珍しくhideちゃんがタジタジしてる感じがしてるのが面白かったです。
他の部分も、タダでいただくのが申し訳ないほど
濃くて楽しい会話がギッシリでした。

コレと6月号は持ってるのですが、
Zilchについて語ったという7月号はなぜか手に入らずじまい。
「まだ無いか」「まだ無いか」と足しげく新星堂に通ったのも
今となっては懐かしい思い出です。
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  by rosa_hiho | 2008-12-04 23:30 | hide & X

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