駄文長文青島見聞録 ‐ 青島 A GO GO! ‐ (7)

更に南下すると、海産物の土産物屋が開いていた。ビールのおつまみに良さそうな、スルメやら魚の干物やらが箱に溢れんばかりになっている。
「味見してごらん」
お店の女性が、小蟹をそのまま乾燥させたおつまみを手に乗せてくれた。日本の珍味にもよくあるような、甘辛くてちょっとピリっとした味わい。
ビールに合いそうだ。でも、失礼ながら、量り売りの中はちょっと衛生的に気になる(多分大丈夫とは思うが)。元々買う気が無かったので、次々に紹介してくれるのをちょっと申し訳なく思う。

Kさんにも味見を勧める女性。Kさんが持ち上げた部分は、蟹がくっついて固まりになっていた。女性がそれを割ってくれ、Kさんは小さい方の欠片を手にした。「大きい方を食べなよ」と勧めてくれる。良い人だ。それにしてもこのおつまみは本当に美味しい。

「あの、青島ならではのおつまみってあります?他では手に入らないような」
女性が、奥から袋入りの珍味を3つ持ってきた。袋入りもあるんだ。これなら、日本の物と全く変わらない。持ってきたのは、小蟹、魚の骨、そしてシャコ。シャコでこのてのおつまみというのは日本には無さそうだ。珍しい物が好きなあの人へのお土産にしよう、と決める。
魚の骨の方は、何かの展示会で金賞をとったらしい。「高カルシウム食品よ!」と女性が胸を張った。じゃ魚はあの人で、蟹はこの人…
「すみません、1つずつください」

買う気が無かったのに3つも買ってしまったのは、味もあるけど、女性の接客態度が良かったせいもある。最初全く買うそぶりを見せなかったのに、営業スマイルではなく、にこにこと本当にフレンドリーだった。

<再び桟橋>
大通りの下にある地下道を、昨日とは逆に進む。やっぱり、ここはかなり大きい。土地勘が無いので、Kさんについて歩かなかったら迷ってしまうところだった。
朝の光の中で、桟橋はまた昨日と違った顔を見せていた。橋のたもとの浜辺も、干潮なのか岩場が昨日より多い。そろそろ戻りの時間が迫っているので、降りてみるのはやめておく。

(↓岩が露出)
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(↓朝の桟橋もなかなか)
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実は、昨日から少し気になっているものがあった。地下道の出入り口で売っている焼き栗屋だ。この寒さで余計に美味しそうに見える。少し買って食べようかと、Kさんと話が決まる。
「小銭あったかな…」
こういう所で、あまり大きなお金は出したくない。例の共通御財布を覗くと、1元硬貨の次は20元札しかない。焼き栗屋へ近づいてみる。

「これ、いくら?」
「1斤10元」
1斤は中国の単位で500グラム。1キロなら1公斤だ。でも会話の中では公斤を斤と略して言うこともあると聞いた。この場合は前者だろうか。それにしても、500グラムの栗というのが想像つかない。
「1元で2,3個売ってくれない?」
「だめ」
「じゃ、半斤で5元は?」
「1斤でいいじゃん。こんなもんだよ」焼き栗屋が、両手に山盛りの仕草をする。
「多すぎる、食べきれない。半斤で5元は?」
「…いいよ、それでも」

支払に20元札を出さなきゃいけないことが頭をよぎるが、強情に5元分の購入を希望する。別に10元出して1斤買っても良かったのだが、何だか段々このやりとりが楽しくなってきたのだ。一旦引き返してKさんに相談する。
「500グラムで10元、250で5元やって。こんなもん(ジェスチャー)らしいけど、どうする?」
「うん、ええよ。…あの、今、2人のやりとりを携帯で撮ってたんやけど、そこの男の人が何か言うててん。『お前、撮られてんぞ』とか教えたんと違うかなぁ」
と、Kさんは傍に立っていた焼き栗屋の連れらしい男性を指した。
「大丈夫ちゃう?動画が撮れる携帯はまだ普及していないはずやから」
とりあえず、栗屋のお兄さんの所へ再び向かう。

「じゃ、半斤ください」
彼は、今の日本ではまずお目にかかれないような、吊り下げ式のはかりで重さを測った。
「これで8元分だな」
「あ、もうちょっと減らして」
「…これで6元分だな」
「じゃ、もうちょっと減らして」
「……分かったよ、いいよ、これで5元で」
もってけドロボー!という感じだった。

いよいよ支払。案の定、20元札を受け取った彼は、「お金持ってるんじゃないか!」という顔で私を見た。
そ知らぬフリをしておつりを受け取る。10元札1枚、5元札1枚。ふとイタズラ心が湧いて、受け取った5元札を光に透かして、偽造かどうかチェックするフリをした。げらげら笑う2人。この買い物が一番楽しかった。

タクシーを拾える場所まで歩きながら栗を食べた。やや油で光った殻には、ちゃんと切れ目が入っている。まだほんのり暖かい。当たり外れはあるものの、大体は程よい甘味があってとても美味しかった。ただ、ひとつ食べると、口の中が物凄くポクポクになった。水を持ち歩いていて助かった。
通りすがりのおじさんに、「それは揚げた栗か?」と聞かれる。今回の旅では、本当に道行く人から声を掛けられる事が多い。青島人の特性なのか。

(↓ちゃんと切れ目つき)
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<チェックアウト>
ほぼ予定通りの時間にホテルへ到着。身支度して、荷造りして、チェックアウトして、おみやげを買う時間は充分にある。お世話になったMuさんに、使い捨てカイロの余りを少し提供する事にした。
スーツケースを転がして1階へ。チェックアウト手続きの途中、ホテルの人に
「デポジットの引換証を出してください」と言われる。樋口一葉さんを預けていた事を、すっかり忘れていた。

手続き完了、ふたたび土産物屋へ。空港ではもっと高いだろうから、と青島ビールを1缶購入。Kさんがタバコを選ぶ。
「青島にしかないタバコ、無いかな」
見本の棚で店員さんにいくつか示してもらい、そのうちひとつを選んだ。あいにくバラ売りの在庫が切れたらしく、カートン入りのケースを破いて
中を取り出した。
「…あ、間違えた…」と店員。同じ商品の違うバージョンだったらしい。もうひとつカートンを開けないと、めざす商品は手に入らない。

「この間違えた方と私達が希望した方って、どうちがうの?」
「希望した方が記念バージョンで、間違えた方が特製バージョン」
「味は違うの?」
「違う…と思います」
「どっちが美味しい?」
「…吸わないから分かりません」
Kさんが青島モノであればどちらでも良いよ、と言ってくれたので、特製バージョンを買う事にした。

そこへ、Muさんがやってきた。予定より少し早い。
「あ、お土産ですか?いいですよ、まだ時間あるから」
「…あの、じゃ、今買ったお土産をスーツケースに入れてもいいですか?」
ロビーの片隅でスーツケースを開く。ついでに、Muさんに例のカイロを差し出した。
「ああ、ありがとうございます。これ、中国じゃ手に入らないんですよ。資源の節約で。」
中の鉄粉が、無駄遣いになるらしい。ふと疑問に思って聞いてみた。
「お母様の関節炎って、普通の湯たんぽじゃダメなんですか?その方が経済的で良いと思うんですが」
「湯たんぽじゃ、痛い所に貼れないから」
「…すみません、さっき渡した使い捨てカイロ、貼れないのも混じっていたかも…」
「じゃ、これとこれと…これは要らないです」
Muさんは袋を開けて、貼るタイプ以外のカイロを返してくれた。律儀な人だ。

<ホテル出発>11:15
車に乗り込む。「あれ、初日と違う?綺麗な車ですね」「新車なんですよ」車が快調に走り出した。
「昨日はどこに行きましたか?」
Muさんの問いに、あそこに行って、次にあそこに行って…と口々に報告する。Muさんはそれにコメントを返してくれる。

「ロウ山へは3時間でホテルの車をチャーターしました」「いくら?」「150元」「150元…安いな」その答えを聞いて、満足感一杯になる。
「覓天洞へ行こうとしたら、ロープウェーが閉鎖してたんです」
「あそこは遠いですよ。確か、短いトンネルみたいな感じの所だったな。あの辺は、食事をする所が無いんですよ。お店はあっても、田舎の昔のおかずばっかりで、美味しくないんです」Muさんでも食べたくないような料理、との事だった。

「Muさん、テレビ塔のレストラン、今は営業してませんでしたよ。」
Kさんの報告に、Muさんは「へー、そう」と返答した。下手すれば夕食を食いっぱぐれる所だったのに、えらくあっさりしたコメントだ。

「で、夕食は、春和楼に行こうとしたら閉店で、順峰ってところに行ったんですけど」
「ああ、あそこは最高級店ですね」
最高級店…オヤジ御用達に非ず…あんなにピチピチの制服なのに。
「春和楼からそこまでがタクシーで20元だったんです。高くないですか?」
「いや、その距離だったらそんなもんですよ」
なんとあのタクシーはぼったくりではなかった。疑って悪い事をした。「まぁ、順峰から宣伝費というか、何らかのお礼を貰っていたかもしれませんけどね、そのタクシーは」とMuさんが付け加えた。

「で、焼いもを買って、糖葫蘆を買って…」
「あれは若い人がやっている事が多いでしょう?中国は大変なんですよ、良い大学を出ていないと就職の口が全く無くて。日本なら、アルバイトなり何なり稼ぐところがあるけど、中国にはそういうのが無いんです。彼らには胴元が居て、材料を隠してあるところから少しずつ運んでは売っているんですよ」
そこまで話した時、事件は起きた。

がすっ。

私達の乗っていた車が、前の車に追突したのだ。後ろ向きになって私達に話していたMuさんが、不意をくらってフロントガラスで頭を打った。全員大きな怪我は無さそうだったが、車は無傷ではないだろう。
「新車なのに…」Muさんが悲しそうに呟いた。

前の車からは、若い男女や子供にお年寄りまで出てきた。家族連れだったらしい。運転していたのは、若い女性だった。私達を乗せていた運転手さんが降りて、彼らと何事か話し出した。Muさんは事務所らしきところへ電話をかけながら、しきりに首をひねっている。ムチ打ちになったらしい。

話しがついたのか運転手さんが戻ってきて、発車しようとしている所へ、女性が大声で呼び止めた。えらい剣幕だ。そこから女性・運転手さん・Muさんの3人で激しいやりとりが始まった。ぼんやりとではあるが、何となく分かる。女性は今すぐ修理代が欲しいらしい。こちらの2人は、私達と次の旅行客の送迎があるから空港に行きたい、戻ってからまた話し合おうと言っている。

「逃げる気じゃないでしょうね!」
「冗談言うな、逃げられる訳ないだろう!事務所の電話番号も教えただろうが。とにかくこっちは急ぐんだ、時間が無いんだよ」
「ほら、まず100元渡しておくから。それ以上の金額については、3時に戻るから、その時に話し合えば良いだろう」
「分かったわよ、3時ね」

大体こんな感じだろうか。再び車が走り出し、Muさんが細かい部分を説明してくれた。修理代の交渉について、こちらの運転手さんの方が詳しいので、後でゆっくり決めたいと言ったらしい。自分の知り合いだったら安くなるし、もしかしたらタダになるかもしれないから、と。女性の方は早く修理したかったらしく、詳しくないからいくらかかるか分からない、多目にくれ、差額は後で返す、と言ったそうだ。運転手さんにしてみたら、差額が返って来る保証は無いので先に多め渡すのは嫌だったらしい。正直な話、この時私は「事故を起した場合の中国人の対処をナマで見ることができたなー」などと不謹慎な事を考えていた。日本で事故があったら、警察を呼んで、保険会社の交渉に任せるから、現場保存が鉄則の筈なんだけど、中国では大体本人達の交渉で済ませるそうだ。

また昨日の観光に話が戻り、あるお寺で爆竹を鳴らしていたのに、音だけで現場が見られなかった、と報告すると
「爆竹はあぶないんですよ!毎年何人か病院に担ぎ込まれているんですから。前は禁止していたのに、2年前に禁止が解除されたんです。」
とMuさん。それなら、爆竹を鳴らす現場に居合わせなかった私達は幸運だったのかもしれない。

そこから怒涛の爆竹事故事例報告が始まった。中学生の男の子がこうで、この子はこうで、自分は首をやけどして、…と延々と続く。えらいまずいスイッチを入れてしもうた、事故ネタはもうお腹一杯、勘弁して、と何とか話をそらそうと努力する。やっと電化製品へと話題が移った。Muさんの商売道具はPDAに携帯電話の機能がついたもの(別の名称があるのかもしれない。詳しくないので分からない)。これが無いと商売あがったりだそうだ。

「モトローラーのを03年に55,000円で買いました。今ならこの機種だと20,000円くらいかな。モトローラーとノキアはハイテクだから男性に人気が
あります。ただ、この2つはデザイン的にはいまいちなんで、女性は三星が好きです。僕は、丈夫さにひかれてノキアよりモトローラーをとりました。何回もおっことしたけど壊れないんですよ、これ」

職場でこのテの相場について知りたがっていた人がいたので、頑張ってメモをとる。ここで、携帯での画像撮影も動画撮影も、結構一般に知られている事を知って、これまでの行状を思い出してちょっと後悔。確か去年の秋にメル友と寧波に行ったときは、「まだ携帯で写真取れるなんて知らない人が多いから、どんどん隠し撮りしちゃう!」と彼女が言っていたんだけど。半年も経てば事情は変わるという事か。

ついでにパソコンの相場について尋ねてみる。
「パソコンって大体いくらくらいですか?」
「ノートなら中国のメーカーで15万円くらいです。レノボ(旧レジェンド)が人気ですね。5,6万円のものもあるけれど、機能の保証ができないから、ちょっと僕は買いたくないです」
そうこうしている内に空港へ着いた。


<空港>
初日にも思ったが、とても綺麗な空港だ。04年12月26日に改装完了したそうだ。まだ半年も経っていない。
「再両替しますか?」
そういって、Muさんが1階にあるBANK OF CHINAまで連れて行ってくれた。初日に彼がお出迎えしてくれた所だ。最近制度が変わったのか、それとも前からそうだったのを知らずにいたのかは分からないが、一度両替したお金はその半額までしか再両替できない。つまり、1万円両替したら5千円までしか日本円に戻せないのだ。少しでも外貨を落とさせようという政策だろうか。

再両替には、両替時に貰った控えが必要だ。Kさんが控えを出すと、Muさんが手続きに並んでくれた。が、どうも窓口での雲行きが怪しい。なんだか拒絶されているようだ。
「ホテルで銀行のハンを押し忘れたから、これは無効だって言うんですよ。これはホテルのミスだ!」
Muさんが憤慨する。怒ってくれるのは嬉しいが、解決策を考えなくてはいけない。

私はこれからも何度も中国に来るだろうと思ったので、一部買い取らせてもらうことにした。(後日、このホテルのミスについてはきっちり中国内のホテル評価サイトに書き込みした)ふたたび2階へ上がる。

「あれ、空港税は?」
「なくなりましたよ。去年の冬からだったかな。航空券に含まれる事になったんです」
なんと、関空同様に航空券が空港税込みになっていたのだ。この為に、90元を別にとっておいたのに。

Muさんとはここでお別れ。写真をとって名残を惜しむ。

「今度は日本で会いましょう」
「そうですね、大阪にいらしたら連絡ください、ご案内しますよ」
と言っても、中国人が日本旅行をするのは相変わらずかなり難しい。特に個人旅行は尚更だ。だから、これも社交辞令と思ってやりとりしていた。
日本人が中国に行くように、中国人が気軽に日本へ来れる日が早く来ると良いな。
「お気をつけて!」
「Muさんもお体お大事に!ムチ打ち、早く治してくださいね!」

<搭乗手続き>
ANAはどこかいな…と見回していると、「大阪までですか?」と滑らかな日本語が。顔をあげると、ANAカウンターでスタッフがにこやかな笑顔を浮かべていた。チェックインからスーツケースの預かりまで、日本でやっているのと変わらない手際の良さで段取りが進む。やっぱり日本の企業は、サービスが優れているんだなと実感。

<出国手続き>
パスポートと出国カード、それに搭乗券を持って税関に並ぶ。自分の番が来たとき、係員のお姉さんが私の方を見て笑顔で頷いたので、非常に驚いた。これまで、こんなにフレンドリーな係員を見た事が無い。大抵、怒っているのかと思うような無愛想か、良くて無表情だ。やっぱり青島って凄い。

<買い物>
出国手続き後の土産物屋ゾーンを歩き回る。Muさんには「大して広くない」と言われていたけれど、結構ツボを押さえたモノが揃っていた。職場へのお土産に最適な、個別包装のお菓子などは、種類が多くて迷うほど。数年前に初めて見て大笑いした「天津甘栗の栗羊羹」の他に、「福建ウーロン茶入り羊羹」や「龍井緑茶入り羊羹」なんてものもできていた。大きく2店舗あり、1つがブランド物の免税や、上記のお菓子類(たぶん、完全に日本人狙い)。もう1つが、民芸品や中国漢方薬入りの化粧品など。書籍類は見当たらなかったけど、他のスペースにあったかもしれない。

民芸品売り場の前で、実演&営業のお姉さんが座っていた。よくあるのは「ハンコ作ります」の実演だけど、この人は、内絵(?)の職人さんだった。
北京の瑠璃城へ行ったことがある人なら、手のひらに収まる程の瓶(香水瓶など)の内側に絵や字が書かれた物が並んでいるのを見たことがあるかもしれない。私も前に見て、どうやって中に絵を書いているんだろうと思っていたけど、瓶を逆さにして、口から細い筆(筆先をかぎ状にしたもの)を入れて描いているのだ。しかも飾るのは逆だから、絵も逆さまに描かないといけない。彼女の手元には、文字だけの物や、風景画や、人物画まであった。写真の様に良く似たマリリン・モンローもある。

「このコーナーに置いてある商品は、全部私が描きました。買っていただいたら、中にアナタのお名前を入れてあげます。新しい瓶に、アナタの似顔絵を描くこともできますよ」
という職人のお姉さんは、見た所私と変わらない年齢のようだった。さっきのマリリン・モンローを見れば、その技術の高さが分かる。普通にあれだけ描くだけでも大変なのに、逆さにして内側からなんて、想像もつかない。

「名前を入れるのに、どれくらい時間がかかるの?」
「1分くらい」
「1文字1分?」
「いえいえ、フルネームで。5文字程度ならそれくらいです。文字は難しくないんですよ。画は、芸術性が求められるので時間がかかりますが」
「名前記入代はおいくら?」
「ああ、それは商品ご購入のサービスになっています。無料です」

彼女の手元には、干支をかたどった携帯用ストラップの様なかざりもあった。お友達の干支を選んで、名前を入れてプレゼントすると喜ばれますよ、との事。Kさんが、ご両親用にひとつずつ選んで、名前を入れてもらった。

再び両方の店舗をうろつく。ホテルで3元だった青島ビールが、ここでは5.5元だった。ホテルで買っておいて良かった。おなじみの、虫入り装飾品も沢山ある。街中の物よりモノは高級そうだったが、余計要らないと思った。
完全に時間の事を失念していた。時計を見ると、もうすぐ搭乗時間だ。慌ててゲートの方へ向かう。

<NH158>14:05
飛行機の中は、行きより日本人が多かった。いかにも「大阪のおっちゃん」な人が、思い思いにくつろいでいる。こういう時毎回思うのだけど、公共の場で、靴を脱いだ足をさらけ出すのはいかがなものか。せめてひっそり前座席の下に隠すか、室内用スリッパくらい履くべきだ。例え臭くなくても、臭いような気がしてしまう。特に食事中には視界に入れたくない。幸い、視界の届く範囲にはそういう人がいなくて安心する。

離陸の直前、再びKさんが緊張した表情になったので、こちらも緊張する。でも今回は気流の乱れがほとんどなく、一度上空へ上がった後はとても平穏だった。

機内食がやってきた。行きと同様、選択肢は無い。散らし寿司と煮物とお蕎麦、それにチーズとクラッカー。どうせ着陸先で散々食べられる物よりも、当分食べられないであろう後にしてきた国の食べ物を出した方が良いんじゃないかなあ、とKさんに言うと、
「これからこの国へ行くっていう気分を盛り上げるためなんじゃない?」
との答え。なるほど。

(↓久々の日本食)
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ドリンクのワゴンもやってくる。メニューに合わせると冷酒の気分だけど、そんな物は無いのでビール(なぜか青島ビールじゃなく、サッポロだった)。でもデザートのチーズ&クラッカーを食べていたら、ワインが欲しくなってきた。
「ええやん、飲んじゃえば!」
Kさんも勧めてくれたので、行きの赤と反対の白を選ぶ。これが予想外に美味しくて、気圧のせいもあってどんどん酔ってしまった。



酔い心地の耳に機内放送が聞こえた。
「当機は、追い風の影響もあり、10分ほど早く関西国際空港へ着陸の予定です…」
天候不順で遅れるという話は聞いた事があったけど、追い風で早まったというのは初めてだ。なんてラッキーなんだろう。

今回は本当に恵まれた旅行だった。良い天気・良いホテル・良い日程・良い旅連れ。多少のアクシデントもあったけど、その方が土産話としては面白い。

青島、本当に良かった。また行きたい。


<完>
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  by rosa_hiho | 2005-09-17 07:00 | Others

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