駄文長文青島見聞録 ‐ 青島 A GO GO! ‐ (1)

2005/02/19
<関西空港>08:00
出発前に、青島の天気を確認。3日間平均して-9℃~2,3℃って、何かの冗談だろうか。
自宅最寄り駅から関空まではリムジンバス。40分ほどで到着だから7:35発でも間に合うけど、万一を考えて7:20発に乗車。
「08:35に25番カウンター集合、時間厳守」なんて書いてあったから、てっきり引率の人の所へみんなで集まるのかとおもったら、自分で団体受付カウンターに行って手続きするだけだった。そういやこのツアーは添乗員無しだったんだわ。

ここで待ち合わせをしていた友人、Kさんも到着。1月末に突然誘ったにも関わらず、快く応じてくれた彼女の機敏な行動力に感謝。

登場時間までまだ余裕があるので、Kさんが使い捨てカメラを購入。私も喉飴を購入。めちゃくちゃ必要なものでもないのに、こういうお店に行くと何か買いたくなる癖、ホントなんとかしたい。

飛行機に乗り込む。実はフライトの度に「事故りませんように…」と御守に祈るくらい緊張するのだけど、隣のKさんの緊張具合は私をはるかに上回る。まじで表情がこわばるKさんに、私もいつも以上にドキドキする。

<NH157>10:35
定刻通り離陸。気流が乱れているのか、いつもより揺れる。硬直するKさん。
ようやく落着いて、機内食が配られる。「beaf or chiKen?」の選択肢は無く、全員同じ洋風のランチ。大きなマカロニにミートソースがかかった感じだった。
KさんはJALに乗りなれているらしく、「JALって一番機内食が美味しいって言うやんか。だからそれと比べると、ANAはちょっと…」だそう。でも中華国際航空や東方航空に比べたら割合マシかな、と思った。

出入国カードが配られた。なんだか細かい指示が付いている。これまでこんな事無かったのに。前回同様適当に書いていたら、「それじゃダメです、この通りに書いてください」と新しいカードと説明書きを手渡された。また何か制度が変わったんだろうか。
中国大陸が近づく。上空から見た青島は、想像以上に綺麗な町並みだった。北京とも上海とも大阪とも東京とも違う。都会的なんだけど、冷たすぎない感じ。それでいて妙に整然としている。過去にドイツが占領していたというのが、イメージ的に頷ける感じだ。

<青島流亭空港>
寒い!飛行機から空港への通路で既に寒い!!余りの寒さに笑えてきた。
スーツケースを取る為、ベルトコンベアの近くに並ぶ。そばのおじさんが話し掛けてきた。
「どこ行くんや?何泊や?ホテルは?」まるで尋問されてるみたいだ。ホテルなんて聞いてどうするつもりだろう。
「ご旅行ですか?」問い返すと、ゴルフが目的との事。青島がゴルフ向きとは知らなかった。
「今の季節に中国でゴルフするなら青島やで!」
「そうなんですかー」
「おお、もう飛ぶ飛ぶ」
中国へ来る目的にも色々あるのね。一応なごやかに彼らと別れる。

出口で待っていた現地ガイドは、Mu(Mu4 ←4は声調(第4声))さんという男性だった。まずお手洗いへどうぞ、と案内し、
簡単に自己紹介を済ませると
「じゃ、行きましょう!」と歩き出す。
「…あの、他のお客さんは?」
「私がお聞きしているのは、お2人だけですよ」
なんと本ツアーの客は私達2人だけ!確か申し込んだ時には「あと2名様の残がございます」と言われたような気がしたんだけど…幻聴か?バンも私達2人の貸切状態。気分良い。
窓から見回すと、辺りは地味に雪景色。青島でも積もる程降るのは珍しいらしい。しかも、この3日間は、この冬一番の冷え込みだそうだ。てことは、今見ているコレは、かなり有り得ない状態の青島って事か。

2日目は自由行動なので、参考になりそうな情報をあれこれと教えてもらう。Muさん(ムーさん)はかなり率直な人柄らしく、「(口+卑)酒城は経営がうまくいかなかった」「ロウ山はこの季節に見ても余り面白くない」「中山路はサビれているから××路(名前忘れた)」の方が歩いていて楽しい」などなど、極めて率直に語ってくれる。
今日は、夜までMuさんにお任せでOKだから、楽で嬉しい。

<青島[口卑]酒博物館>
最初の観光地。青島でも最大の老舗らしい。ドイツの技術を導入して生産していた昔の機械を展示した部屋や、現在の製造過程を見学できるコースなどが作られている。比較的新しく、2003年、創立100周年に合わせてにできたものらしい(入り口にそういうオブジェがあったから、たぶんそうなんだろう)。

(↓今年は102周年目?)
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青島では、ビール瓶のリサイクルをしない。リサイクルで傷の入った瓶を使用していた昔、冷たい飲物を飲まなかった当時の習慣から、日なたにビールを放置していたあちこちの店で瓶が爆発する事故が起こったそうだ。それで、新品の瓶のみを使用するのようになったらしい。ちなみに、古い瓶は、回収して他の物を作る原料になる。

(↓真ん中にいるのは、おっちゃんじゃなくて人形)
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途中で、濾過する前のビールを試飲するコーナーへ到着。
「ここで貰うおつまみは、半分残しておいてくださいね。出口で濾過した後のビールを飲むんですが、その時にはおつまみ出ませんから」
なんて行き届いたアドバイス…
コーナーはバーのような形式になっているけど、私達以外誰もいない。かなり冷え切った広い部屋の片隅に、係員さんが男女1名ずついて、私達に試飲ビールをついでくれる。
ビールはとても美味しかった。普通の物より、甘味とコクがある感じ。濾過前のビールは傷みやすく商品にできないので、コレが飲めるのはここだけらしい。

「これ、出口にもありますか?濾過後と飲み比べてみたい」
「あると思いますよ、比べてください」

ところで目の前にいる男女の係員さんが気になる。
「この2人はカップルなのかな?」
「そうかもしれませんねぇ」
「これだけ寒くて暇だったら、盛り上がるモノもあるんじゃないかなあ」
Muさん、2人に訳してしまう。爆笑する2人。
「お互いに好みじゃないそうですよ」
試飲コーナーを後にした。
「あんな事言ったから、今ごろお互いを意識しだしているかも」
「忘れ物を取りに戻ったフリをして覗いたら、今ごろイチャついているかも」
寒いからか酔ったからか、ハイになって口数が増える私達。ここでMuさんと一気に親近感が増す。

工場内見学。瓶の生産ラインが僅かに動いているだけ、缶の方は完全に停止している。春節(旧正月)中だからか?この工場内の機械について、Muさんよりひとしきり講義。

いよいよ濾過後の新鮮なビールを味見。Muさん、なんとピッチャーで持ってきた。自腹でビーフジャーキーとスルメまで買った。腰据えて飲む気だよこの人。。。
先ほどの肴の残りも出す。この、濾過前ビール試飲コーナーで貰ったのは「ビール豆」というおつまみ。ピーナッツに、青島ビールのホップ・ビール酵母で味付けしていて、けっこう美味しい。おみやげ用も売られていたので、買っていくことにした。

このコーナーは、なんだかレストランのような形をしている。
「ここは、社員食堂ですかレストランですか?」
「レストランですよ、24時間営業の。でも隣の方が、不合格品のビールを値下げして売っているので、できたてで美味しいし安いしで流行っています」
「Muさんもデートで使った事あるんですか?」(←誘導尋問)
「僕は行ったことないですね。彼女出不精だし」
なんだ彼女持ちか。

酒でほぐれた舌は更に廻る。その内、お互いの年齢の話になった。中国人に年齢を聞かれたら、つい干支で答えてしまう。それでも大抵の中国人は即座に計算してしまう。
「あ、じゃあ僕のほうが×歳年下ですね」
「え!じゃMuさん26歳!?」
見えない、絶対見えないよ。そりゃお肌は妙に綺麗だなと思ったけど、この態度のでかさ落ち着きぶりはどう見たって30代前半だ。完全に疑惑の表情を浮かべる私に、Muさんは自分の身分証明書を取り出した。中国人の身分証明書って、初めて見た。確かに1979年生まれだ。
「でも、中国では身分証明書の偽造が盛んだから、これも偽物かもしれませんよ」
それじゃ説得力無いやん…

<小魚山公園>
青島の旧市街を見渡すのに最適な、小高い丘になった公園。のんびりぶらつくにも良い所なんだろうな…暖かかったら。
頂上に小さな建物があり、中は土産物屋、最上階が展望台になっている。とにかく寒いので、急いで登って、景色を楽しみ、撮影して、車に戻った。

(↓絶景)
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(↓ドイツに行ってきました~、と言っても通用しそう)
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(↓やっぱり旧市街の方が味がある)
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(↓右端がTV塔)
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Muさんも寒いだろうと予備の使い捨てカイロをあげたら、「母の関節炎に重宝するんですよ、コレ」としまい込んでしまった。

「じゃ、次に迎賓館に行って終わりです」
…え?
「あの、教会は?」
「僕がもらった資料には入ってないですが」
私達の貰った日程表には、間違いなく記載されている。Muさんに見せると
「じゃあ、今から行きましょう!」
と手配してくれた。言ってみるもんだ。

<教会>
プロテスタント系の教会で、内装よりむしろ外観が面白い。可愛らしい、黄色い壁。
中に入ると、外から見えた大きな時計の精巧な内部が展示されていた。数百年前から、変わらず動いているんだそう。上を見上げると、自分が巨大な鐘の真下にいることに気付いた。定刻に鳴る時は、さぞかしうるさいんだろうな…ぜひその瞬間を見てみたい(聴いてみたい)と思ったけれど、時間切れ。

(↓ポーズで寒さを表現)
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<迎賓館>
ここは素敵な建物だった。Muさんが解説しようとしたら、迎賓館の職員さんが「私が解説しましょう」と出てきてくれた。Muさんとのやりとり(中国語)から察するに、この解説は彼女の暇つぶし好意なんだろう。ありがたく受け取る事にする。

どの部屋も大変豪華。最初は提督の官邸だったのを、後に政府要人を泊める宿泊施設に改装したそう。寝室、書斎、婦人の部屋、子供部屋、サンルーム、ダンスホール、等々。
写真を撮りたかったけど、これらを綺麗に撮る自信がない。
「出口に絵葉書とか、売ってますか?」
「ええ、ありますよ」
それなら、絵葉書の方が綺麗だろう。そう思って写真はあまり撮らない事にする。

(↓来客控え室。主人の部屋の隠し窓から、こっそりチェックできる仕組みになっている)
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客室(だったかな)には、古い豪華なピアノが展示されていた。
「これは、とても有名なメーカーのピアノです。スタインウェイです」
スタインウェイ!私でも聞いた事がある位有名な、ピアノの老舗ブランドだ。
「あの、弾いても良いですか?」
冗談で言ってみたら「いいですよ」とあっさり。本当にいいんだろうかと思いながら、おそるおそる触れてみる。全然音が狂っていなかった。調律してるんだろうか。
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  by rosa_hiho | 2005-09-11 01:00 | Others

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