勝手にレビュー:PSYENCE(後半)

BACTERIA

言っちゃならねぇ事もある
聞かれちゃいけねぇ 事もある
子供心で気付いていても
グッと堪えて穴の中


社会人になって、この↑部分に激しく共感(笑)。

最初は「怖い歌だなー」位の印象だったんですが
PV見てから好きになって、聴けば聴くほど
かっこよさにハマってしまいました。
PV…髪は短いんだけど衣裳は1st solo tourの頃に近くて、
それがまた絶妙な色気を醸し出している訳ですよ。
そして歌ってる時の動きがこれまた良くてねぇ。。。
くわっと見開いたあの眼つきとか。

DAMEGEと同じ位激しいけど、
コチラの方が「DOUBT」に近い印象があります。
DOUBTとBACTERIAのどちらも、相手を突き放してる感じがしませんか?



GOOD-BYE

「ほら、いい思い出とかってなぞりたくなるじゃない?いい宴会とか(笑)」
―分かりやすいたとえありがとうございます(笑)。
「それでももう1回同じメンツを集めて同じ場所でやってみたりするじゃない?でも絶対前よりおもしろかったためしがないじゃない」
―確かに(笑)。
「それに似たようなことで”自分で作ったいいものこそ捨てて行かないと前に進めないんじゃないの?”っていう歌なの」

If you can’t find a way
いくつもの Winding road
空に手をかざして Round & round
まだ見ぬ土地に 不安覚えながら
小さな詩に 尋ねる


上記インタビューの例え、本当に分かりやすいですね(笑)。
私が付け加えるまでも無いんですが、
あくまでも攻めの姿勢を貫こうとするhideちゃんの
気持ちが表れた、非常に前向きな歌なのです。
ものすごーくカラオケで歌いたい曲だけど、
キーが合わなくて毎度玉砕(T T)

1stの「A STORY」同様、これも非常に淡々とした歌い方。
なぜかバラードになるとアッサリ歌おうとしてますが、
…照れくさいんでしょうか?(笑)

抜粋の部分、ついつい情景を脳裏に浮かべてしまいます。
自分に才能と技術があればFLASHとか作ってみたいですが
どちらも無いのが残念(^^;



Cafe le PSYENCE

「これは『PEYENCE』をビッグバンドでやったときのベースだけをループで持ってきて、それをエンジニアのエリックに”これに『PSYENCE』のメロディーを入れてアドリブで弾いてくれ”と、ソロまで弾いてもらったんです。30分ぐらい延々悩みながら弾いてくれたかな。”あなたはカフェ・ラ・サイエンスの箱バンのピアニストです”という設定で弾いてもらったわけ。この曲は、いわばインタールード(間奏曲)的なものですね」

凄腕エンジニア『エリ男』ことエリック氏の
「難しいヨー!」という呻き声が聞こえてきそうな(笑)。
悩みながらとは言え、30分でこういうのができるなんて、さすがです。
アメリカの下町とかで地味ながらも長年堅実に営業している
カフェバーの、落ち着いた雰囲気の中の静かなざわめき…
というイメージが浮かぶのですが、皆さんはいかがでしょう?



LASSIE

「これも家で作った去年のデモテープそのまま。これも、キレイに録ってもどうってことないと言うか、”これがこの曲だ”という感じの最高のミックスがデモで完成していたからね。だからこれはI.N.Aミックスです」
「ラッシーって犬なんだけど、そういう犬みたいな、人に顎で使われているような奴が居て、そいつがいつか反駁を起こして鎖を断ち切ってどっかに行っちゃうの。でも一番最後のSEで、やっぱりお金がなくて御飯が食べれなくて、身売りしてみんなに拍手されてお金を稼いでいるっていうオチがつく曲なんだよね(笑)」


one of イチオシ作品。

最初のつまづきを含めて、デモテープをあえて
採用したことが見事に効果をあげています。
けど歌い出し直前の遠吠えはともかく、曲中全ての
犬の鳴き声がhideちゃんの声だったなんて、
インタビューを読むまで全く気付きませんでした。

そして、やっぱりこの曲でも
私の好きな「言葉の操り方」が一杯。

まさか 君のお手々噛むとは Oh my DOG!

ここ↑で「Oh my GOD!」のアナグラムになってる所とか、
「飼い犬に手を噛まれる」がベースになってる所とか、

俺が歩けば 棒がよけるさ Bow wow wow

ここ↑で「犬も歩けば棒にあたる」がベースになってる所とか。


Lassie Lassie Lassie Lassie
走れ!今夜のメシのために
Lassie Lassie Lassie Lassie
腰がうなるぜ発情期


ここ↑は歌詞カード読むまで何て言ってるのか分からず、
目を通した瞬間爆笑してしまったところです。
とんでもない歌詞なんだけど、非常にノリが良いので
ついつい口ずさみたくなります(笑)。

最初は、「ラストの部分要らないんじゃないかなー」なんて
思ってたんですが、インタビュー読むと、
ここがオチになってるんですね。
要らないどころか、とても大事な部分でした。
失礼致しました(^^;

前半なんかは、傲慢な上司に仕える
サラリーマンあたりの共感も呼べるのではないかと思います。




POSE

「結構古い曲でね。X JAPANのソロ・コーナーでずーっとやってるし、もうひとつ別にやってるバンドでもやってて、それも入れたらもう7バージョンぐらいあるんですよ。だから、そろそろオリジナルを出しておかないと訳分からなくなるかなと思って」

神のみぞ知る 今日の意味
明日に 重ねる
壊れたくても 壊せぬ
頭 抱えてる

I know 巧くやるさ 沈まないお日様
今日在る事に感謝して 石を積み上げろ Why?


白状します…
「PSYENCE A GO GO」城ホールに行ったとき、
事前にアルバムを予習する時間が殆ど無くて、
この「POSE」のサビで「ERASE!」とコールしてました(恥)。
…ほんとすみません。

そんな、よく知らなくても参加したくなる曲(笑)、「POSE」。
なんかこう、聴いてると物凄く血がたぎるんですよ。
拳突き上げて吼えたくなる衝動にかられるというか。

イントロのドラムに続くノイズを聴くと、
ギター抱えながら片足でクルクルクル…と回転してた
hideちゃんを思い出します。かっこよかったー!!

Everybody wants to be somebody 其処に意味は無い
Everybody needs to be somebody 何処に意味はある?


ココが一番好き。
常にONE&ONLYであろうとした彼の姿勢が窺えるようで。

曲の荒々しさと、歌詞のヘヴィさを含めて、
男の子向きの曲だよな~と思います。



MISERY

タイトルからは、こんな曲だとは想像つきませんでした(笑)。
「ハレルヤ ラ ミゼラブル」だなんて!

Stay free your misery
降りそそぐ悲しみを その腕の中に抱きしめて
Kiss your misery
枯れるまで踊るだろう 全て受けとめるよ このまま


MISERYで一番胸を打つのは、やっぱり歌詞。
「幸せを目指そう」とか「辛さを乗り越えよう」といった
前向きな歌や頑張れソングはいくらでもあるけど、
この歌には、「痛み」「悲しみ」といった
マイナスイメージを伴う事柄すら肯定しているような、
避けるべきものじゃなくてむしろ歓迎すべきものであるかのような、
恐ろしい程の強さを感じるのです。

君の小さな身体包んでる夢は 痛みを飲みこみ 鮮やかになる

この一行に至っては…
すみません、もはや解説不可能です。
レビューの癖に(笑)。
もう、そのまま、そのまま味わってください。

曲自体は実にポップでアップテンポで、
軽く聴いちゃっても全然差し支えないような仕上がり。
なのに、こんな深い意味を持たせちゃっているところが
凄い…というか、ずるい!(笑)



ATOMIC M.O.M

「『PSYENCE』という中にいろんな曲があるでしょ?これが例えば”PSYENCE CITY”だとしたら、そういうごちゃごちゃしたところをロールプレイング・ゲームの様に走り抜けてきて、その”PSYENCE CITY”の市民のひとりが、そうやって機能しているいろんなテクノロジーを使ったマスター・コンピューター・ルームを開けてね、ある時にキーワードを知って、その中に入って、”PSYENCE”のパスワードを入力して、マスター・コンピューター・ルームを開けたら、中には、ただのぷにょぷにょしたゴムの嗤ってる奴がいたっていう」
「だから結局、ジャンクなものに単純に支配されていたっていうオチが付くわけ」
「だから、僕らはずっと科学を駆使してやってるけど、馬鹿なとこから発想が始まってる、そうだろうという部分。それと、これのシンボライズしているものは”缶”なんです」
「今回の『PSYENCE』のシンボルは缶。缶っていうものは終わったあとグシャッと潰されて山の様に捨てられている。それもサイエンス(PSYENCE)」


それぞれの楽曲に沢山の思い入れや愛着が込められているだろうに、
全てジャンクな物(ぷにょぷにょしたゴムだったり、缶だったり)に
回帰させてしまう、このシニカルさも彼の一面なのでしょうか。
それとも、敢えて熱くなりすぎないようにしようという自制なのでしょうか。


***************



「僕は、間違いなく’96年にロック・アルバムを作ったっていう点では、後で後悔しないものだと思っています」

「96年のhide」が、この一枚に凝縮されています。
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  by rosa_hiho | 2006-10-29 10:53 | hide & X

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