英語のお話の原文が読めるよ!

パーシィさんは三階へ突進していき、私は電話へ走っていきました―ああ、私はもう永久に本局に通じないのではないかと言う気がしました。交換手は熟睡しているようなのでした。
「ジョン・グリア院が火事です!火災ベルにつないで、村中を起こしてください。505番を願います」と私は言いました。
直ぐにドクトルが出ました。私はあの冷ややかな落ち着いた声を聞いて、たぶん喜ばなかったでしょう。
「ここが火事です。早くいらして!できるだけたくさん男手をおつれになって!」
「15分以内に行きます。湯舟にみんな水を満たして、毛布をたくさんその中へつけておくこと」
といってドクトルは電話を切りました。



『続あしながおじさん』(Dear Enemy)の一節です。

手元にあるのは新潮文庫(松本恵子訳)なんですが、
長らく青字部分の翻訳に疑問を持っていました。
この訳だと前後と温度差があって、なんだかガクッときませんか?

他の翻訳者の物と比べて確認したくても、これがなかなか見つからない。
あしながおじさん(Daddy Long Legs)の翻訳ならイヤって程あるのに。

これはたぶん、作品の随所に見られる「精神薄弱児」に対する見解が、
現代社会ではちょっとマズイ表現だからなんじゃないか、と推測。
精神薄弱は遺伝性のものだとか、精神薄弱児を隔離して生活させれば
2~3代のうちに絶滅させてしまえるんじゃないか、とかなんとか書いてあるんですよ。
大筋は、ジュディの親友サリーが孤児院長としてジョン・グリア院を改善する、
とても楽しいお話なんですけどね。文章も軽快だし。

それならせめて原文を確認したい、と思ったものの、
Dear Enemyの原書なんてそうそう図書館に転がってるもんじゃないし。
これだけの為にAmazonで買うのもなー。

…と諦めていたら、大変素晴らしいサイトを見つけました!!
(やっと本題)

http://www.gutenberg.org/
Project Gutenberg(プロジェクト グーテンベルク)と言うそうです。

私の大好きなL.M.モンゴメリの作品もL.I.ワイルダーの作品もあります♪♪♪
ワイルダーのはLittle HOUSE in the BIG WOODSしか見当らないのがちと残念ですが。

いまだにサイト内検索がよく分かっていないので、
「著者名(言語) Gutenberg」でググってる状態ですが、たいへん素晴らしいサイトです。
英語を勉強する余裕ができたら、翻訳本とこのサイトで頑張ることにしよう。
ものによっちゃ朗読の音声もあるみたいなので、それを使えば更に勉強になりますね!!
…すごーく古臭い英語を覚えてしまう危険もありますが(^^;


さて、肝心の冒頭の原文ですが。

He dashed on up to the third floor while I ran to the telephone—and oh, I thought I'd never get Central! She was sound asleep.

"The John Grier Home is burning! Turn in the fire alarm and rouse the village. Give me 505," I said.

In one second I had the doctor. Maybe I wasn't glad to hear his cool, unexcited voice!

"We're on fire!" I cried. "Come quick, and bring all the men you can!"

"I'll be there in fifteen minutes. Fill the bathtubs with water and put in blankets." And he hung up.

うーん…やっぱり「たぶん喜ばなかったでしょう」が正解なのかな…
実は反語表現で、「どれだけ喜んだ事か!」みたいになる可能性って無いんでしょうか。


ちなみに、このMaybe I wasn't glad to は、この前にも一度出てきます。

He departed last night in a very fancy automobile, and maybe I wasn't glad to say good-by to our disreputable young man! He has absorbed just about half of my energy.
ゆうべあの子は、すてきな自動車で出発いたしました。私はあの不評判な少年にサヨナラをいうのを喜んでいなかったようです。あの子は私の精力のほとんど半分を奪ってしまっていたんですもの。

まぁここは「手をかけさせる子供ほど可愛い」的な意味合いで、別れが辛かった、と解釈できなくもないですが。


いまAmazonを見てたら、他に4~5冊、他の翻訳者による訳本があるようなので、機会があれば読み比べてみたいと思います。
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  by rosa_hiho | 2012-09-09 15:34 | Others

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